2026/8/4に開業予定です。7/31~8/2に内覧会を実施します。

「二度と再発させないために、最初で最後の精密な処置を」
歯を守るための「最後の砦」として、当院が実践する科学的根拠に基づいた根管治療

根管治療(歯の神経の治療)は、むし歯や外傷などで細菌感染した歯の内部(根管)を清掃・消毒し、再び感染が起きないように密封する、歯を抜かずに残すための重要な治療です。 主な目的は「根尖性歯周炎の予防と治療」です。根尖性歯周炎は細菌感染が原因で起こるため、根管治療では細菌の侵入を防ぎ、すでに侵入した細菌を除去することが重要です。

根管治療を巡る現状と成功率(世界水準と日本のデータ)

1. 科学的根拠(エビデンス)が示す根管治療の成功率

世界的な研究(Sjogren, JOE 1990)において、徹底した無菌化と精密なアプローチを行うことで、極めて高い成功率が維持できることが証明されています。

      • 根尖病変(根の先の膿)なしの初回治療: 成功率 約96%
      • 根尖病変(根の先の膿)ありの初回治療: 成功率 約86%

初めての神経の治療(初回治療)で、まだ感染が骨の奥まで広がっていない段階であれば、適切な処置によって90%以上の確率で歯を健康に維持することができます。

2. 日本の一般的な根管治療における再発の課題

一方で、「神経の治療をしたはずなのに、数年後にまた痛くなって再治療になった」という経験を持つ方は少なくありません。 東京医科歯科大学むし歯外来を受診した患者様を対象とした大規模なレントゲン調査(須田、2011)によると、過去に一般的な根管治療を受けた歯の「50〜74%」に、根の先端の病変(根尖性歯周炎)が認められたというデータがあります。これは、日本の一般的な根管治療の成功率が26〜50%に留まり、再治療率が50%を超えている現実を示しています。

日本の保険診療では、ベースとなる診療報酬が海外の1/10以下に制限されている背景もあり、使用できる器具や薬剤、かけられる治療時間に厳しい限界があることがその一因とされています。

当院の取り組み:保険診療でも「安全・確実」へのこだわり

当院では、日本の保険診療が抱える構造的な課題に対し、できる限りの解決策を標準仕様として組み込んでいます。

【当院が保険診療でも標準で行う精密・安全対策】

  • 三次元高精細CBCTによる立体診断: 従来の二次元レントゲンでは影になって見えなかった複雑な歯根の形態や、炎症の正確な範囲を立体的に把握します。モリタ社のCBCTを採用しており、この装置は非常に細かく歯の内部を観察できます。
  • ラバーダム防湿による無菌化: 治療中の歯を口腔内からゴムのシートで隔離します。唾液中には数千億もの細菌が含まれており、これが根管内に入り込むのを防ぐことは、再感染を防御するために不可欠です。
  • 安全な消毒: ラバーダムを使用することで、強い薬剤が舌や粘膜に触れて痛みを起こすリスクを防ぎ、安全にしっかりとした消毒を行えます。
  • 誤飲・誤嚥の防止: 髪の毛ほどの細い器具(ファイル)がお口の中に落下するのを物理的に防ぎ、安全な治療環境を担保します。

さらなる精密さを追求する「高度な選択肢」として

このように、当院では保険診療においてもラバーダムやCTを活用して最善を尽くしていますが、根管治療にはさらなる精度が求められるケースが存在します。特に、一度治療した歯が再感染した「再治療(リトリートメント)」や、構造が複雑な「大臼歯(奥歯)」などは、見えない手探りの治療(経験と勘)では攻略が非常に困難です。

当院では、より確実な治療を希望される方や、極めて難易度の高い症例に対して、以下の高度なアプローチを自由診療(自費診療)の選択肢としてご用意しています。

  • マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて、根管の細部まで直接視認しながら、原因物質を除去します。
  • 歯内療法専門医による高度なアプローチ: アメリカでは大臼歯や再治療は専門医(エンドドンティスト)が行うのが一般的です。当院には歯内療法専門医が所属しており、高度な専門知識と技術で治療を提供します。

まとめ

  • 根管治療は、歯を抜歯から救い、生涯残すための重要な治療です。
  • 当院では、安心して治療を受けられるよう、保険診療であってもCTやラバーダムを導入し、細菌感染から歯を守る標準対策を徹底しています。
  • さらに難易度の高いケースや、再発リスクを抑えたい場合には、マイクロスコープや所属する歯内療法専門医による、より精密な治療(自由診療)をご選択・ご相談いただけます。

大切なご自身の歯の神経を守りたい方、他院で抜歯と言われた方も、決して諦めず、まずは当院へお気軽にご相談ください。